ルーブルの為替レート推移
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ロシアの通貨である「ルーブル」の為替レートの値動きを折れ線グラフに表してみました。ドル=円のグラフとルーブル=円のグラフの形状が酷似しているのは、ロシアが国策としてルーブルと米ドルの為替レートが固定するよう、為替介入していた為です(ペッグ制)。

ロシアは1998年に一度、デフォルト(債務不履行)に陥った経験があります。当時のロシア経済は貧窮しており、ルーブルが暴落する通貨危機に対して買い支える外貨準備が不足していたのが原因です。またロシア政府が、対外債務を90日間支払い停止する処置を一方的に決定した為、ロシアに対する信用が失墜し、外国資本が一斉にロシアから撤退する「キャピタルフライト」が起きて、ルーブルのレートは更に暴落しました。
また同年1月に1000分の一のデノミ(通貨単位の切り下げ)を敢行していたことも、信用失墜の大きな理由です。2005年頃までは、ロシア国民も自国通貨を全く信用しておらず、ルーブルよりも米ドルでの支払いが好まれていました。観光客は無論、一般国民までが米ドルを流通紙幣として使っていた位です。
デノミ〜デフォルトを経て通貨バスケット制へ
ところが2005年2月より、米ドル&ユーロと自国通貨=ルーブルの為替レートを連動させる「通貨バスケット制」の導入へと切り替えました。為替レートの安定化の為には、ユーロとも連動させるべきだと考えたようです。
というのは、ロシアはその地理的要因から、アメリカよりもユーロ圏=ヨーロッパ諸国との繋がりが深く、貿易総額は対ユーロ諸国が約54%であるのに対して、対アメリカは約4%しかありません。2002〜2005年の3年間で、ルーブルの対ユーロ為替レートは約36%も下落しています。
ロシアは貿易黒字が世界第三位(約463億ドル:2002年度)という輸出大国であり、かつ輸出の大半はドル建て(≒ルーブル建て)で行っていたので、ユーロ高・ルーブル安は極めて不利に働きます。輸出に不利なルーブル安を招かないようにするのが、通貨バスケット制にユーロを組み込んだ最大の理由です。
その後2008年半ばまで、原油価格高騰の恩恵などからロシア経済は絶好調になります。為替介入によって外貨準備も豊富に備えるようになった為(外貨準備は中国、日本に次ぐ世界第三位)、通貨危機に陥る危険性も大幅に低下しました。かつては誰も信用しなかったロシアルーブルも、米ドル以上に信頼を得るまでになり、今ではロシア国内でも米ドルよりルーブル紙幣の方が好まれているといいます。
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