タタ自動車(タタモーターズ)の企業情報と株価
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タタ自動車(タタモーターズ)とは、インド国内で第二位のシェア(国産車としては首位)を誇る、インド最大の自動車メーカーです。同社の属する「タタグループ」は、金融や不動産、鉄鋼、食品、通信など、あらゆる分野に進出している、インド最大のコングロマリット(財閥グループ)です。
下記のように業績(売上高・純利益)も順調に伸びていますので、投資先としても有望な企業だといえるでしょう。同社の株式はADRという形式で、 楽天証券とイー・トレード証券 で購入することが出来ます。
※注 ADRとは「American Depositary
Receipt」の略で、日本語に直すと「米国預託証券」と訳されます。アメリカ以外の外国企業が、アメリカの銀行に株式を預け、預かった銀行が代理して投資家に株を販売するものです。米ドル建てで購入する事になりますが、原理的には現地で株を買うのと同じです。
| 正式企業名 |
タタ自動車 (Tata Motors Ltd.) |
| 業種 |
自動車 (商用車のシェアは約55%で国内首位) |
| 設立年度 |
1945年 |
| 株式上場市場 |
国内(ムンバイ、ナショナルなど)、ニューヨーク(ADR) |
| 近年の業績 |
| 年度 |
売上高 |
純利益 |
| 2004年 |
1382.9億ルピー |
88.9億ルピー |
| 2005 |
1967.8億 |
132.5億 |
| 2006 |
2368.8億 |
150.1億 |
| 2007 |
3244.8億 |
181.1億 |
※1ルピー=2.5〜2.8円 ⇒ルピーの為替レート推移 |
| 時価総額 |
約7500億円(2008年2月現在) |
株価(米ADR)
2005〜2007年 |
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インドの自動車普及率は2005年段階のデータでは、まだ 1%程度に過ぎません。経済成長と共に国民の所得も大幅に増加していくので、将来的には世界一有望な自動車市場だといえます。トヨタやホンダ、BMWやルノーなど、世界の大手自動車メーカーが次々とこの国に進出していることからも、その将来性の高さが裏打ちされています。
タタ自動車のワンラックカー「ナノ」とは?
タタ自動車では、国内シェアを伸ばす目的で「ワンラックカープロジェクト」を進めています。これは、ワンラック(10万ルピー=約25万円)で購入できる、格安の小型車を生産・販売して、国内シェアを一気に奪おうという狙いなようです。インドでは、一般向けの乗用車は小型車(コンパクトカー)が主流で、約8割が小型車です。しかもその過半数のシェアを日本のスズキ(現地名:マルチウドヨグ)が占めているという現状です。
このシェアを何とか奪い取ろうというのが、タタ自動車の仕掛けるワンラックカープロジェクトです。トヨタやホンダやBMWなどは、中国市場と同様に高級車の販売に特化した販売戦略を取っているため、コンパクトカー市場でマルチウドヨグ(スズキ)に対抗できるのはタタ自動車以外にありえないのが現状です。成功すれば、一気にシェアを奪い取れる一大プロジェクトだといえます。
一部では「25万円という安値で自動車を販売したら、利益が上げられるのか?」という疑問の声も挙がっています。しかし、たとえこのワンラックカープロジェクトで利益を上げられたかったとしても、タタ自動車は大した痛手を被らないだろうと考えられます。そもそもこのプロジェクトは、利益を上げることを目的としたわけでなく、市場シェアを奪うことで会社のブランドイメージを上げる、広告塔としてのプロジェクトだと考えるのが妥当だからです。
何よりインドでは、2006年からトラックの過剰積載規制が開始されました。皆さんもテレビで見たことがあると思いますが、インドを始めとする途上国では、明らかに積載量オーバーで走っている自動車・トラックが町にあふれています。その為、安全面を考慮して積載量の規制を設けることとなったのです。
この為、トラックの需要が大幅に拡大することは確実です。トラック部門でも大きなシェアを持つタタ自動車にとっては、業績拡大の大きなプラス材料になると言われています。日本の自動車メーカーも、軽自動車やコンパクトカーはあくまでシェア獲得目的や広告塔として見ており、利幅の大きい高級車で利益を上げているのが一般的です。そういった意味では、タタモーターズの(広告塔としての)ワンラックカープロジェクトも、業績拡大を目指す上で極めてまっとうな企業戦略だと言えます。ライバルとなるスズキがどういった戦略を取るのかも見ものです。
※追記 2008年1月10日、タタ自動車はこのワンラックカーを『ナノ』という名称でモーターショーで発表し、全世界に衝撃を与えました。ナノの価格は予定通り10万ルピーですが、これは最も安いバージョンなので、エアコンやエアバックなども非搭載なようです。エアコンなどを付けた上位バージョンのナノも準備されており、実際にはこの上位バージョンで利益を上げる狙いと見られます。
またタタ自動車は3月26日に、イギリスの高級自動車として有名な「ジャガー」と「ランドローバー」を買収したことを発表しました。ナノのような低価格車でシェア・裾野を広げる一方で、ジャガーのような高級ブランド車を傘下に置く事で、庶民から富裕層まで幅広い層に向けたビジネス展開を考えていくようです。
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