VISTA(ビスタ)〜BRICsに次ぐ新興国
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VISTAとは、BRICsに続く新興成長国グループとしてエコノミストの門倉貴史氏が提唱している略語。ベトナム(Vietnam)、インドネシア(Indonesia)、南アフリカ(South Africa)、トルコ(Turkey)、アルゼンチン(Argentina)の5カ国が対象国です。
BRICsに次ぐ新興国としてゴールドマンサックス社が提唱した「ネクストイレブン」がありますが、バングラデシュやパキスタンなどの最貧国が混ざっていることや、BRICs並みの高成長が見込まれる南アフリカが含まれていないことなど、かなり無理のある選出でした。その為、独自にネクストイレブンに変わる造語を発表する団体・エコノミストらも多く、門倉貴史氏のVISTAもそのひとつです。
ベトナムとインドネシアとトルコの3カ国はネクストイレブンにも選ばれていましたが、VISTAの特徴は南アフリカとアルゼンチンが対象国となっていることです。南アフリカはネクストイレブンの項でも述べているように、高成長が期待でき、かつ日本でも比較的簡単に株や債権に投資できる国家です。しかしアルゼンチンは、2001年にデフォルト(債務不履行:国債などの償還及び利払いが不能になること)に陥った経歴のある国で、現在も経済状態は決して良くありません。
しかしアルゼンチンは肥沃で広大な国土を持つうえに、石油や天然ガスなどの天然資源が豊富で、食料的にもエネルギー的にも、ほぼ自給自足が可能である強みがあります。目下の課題である、通貨=アルゼンチンペソの安定化が図れれば、高度成長に入ってもおかしくないだけのポテンシャルは秘めています。
為替レートの安定化が新興国共通の課題
アルゼンチンに限らず、VISTAやネクストイレブン等で挙げられる進行成長国の共通の課題は、通貨(為替レート)の安定です。これらの国々は先進国に比べて、例外なく治安が劣悪です。治安が安定すれば、海外からの企業進出が増えますので、同時に海外からの投資資金も増え、通貨の信用力が上がります(=為替レートが安定しやすくなる)。
新興国では、政府や中央銀行が為替介入を行ってドルペッグ制(アメリカドルとの為替レートを一定に保つよう為替介入する。事実上の固定相場制度)にすることで、何とか為替の安定化を図っているという国が大半です。中国もインドも、ドルペッグ制を取ることが高度成長を支えていると言っても過言ではありません。何よりわが国=日本も、かつては固定相場制を取ることで、輸出産業の拡大と通貨の信用力アップに成功し、世界第二位の経済大国にまで成長を遂げることが出来たのです。
先進国の仲間入りするためには、変動相場制に移行することが絶対条件と言えますが、成長途上の国では固定相場制こそが経済成長の土台だと言えます。
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